どーも、Hideicです。
前回『Atomic Habits』を読み返して、「やっぱり成長するための本って気持ちいいな」と再確認しました。
やる気に頼らず、続けやすい環境をつくる。
成果が見えなくても、「まだ氷が溶ける直前なだけかもしれない」と信じて積み上げる。
ただ、その次に気になったんです。
仕組みを整えたその先で、人はどこまで伸びられるのか?
もっと自分の可能性にワクワクしたい。
一度しまい込んだ夢を、もう一度起動させたい。
そんなときに出会ったのが、アダム・グラント著
『Hidden Potential』 でした。
この本が教えてくれるのは、最初から優秀な人が勝つという話ではありません。
むしろ大事なのは、
どれだけ“スポンジ”になれるか。
何でも吸収しようとすること。
自分にとって心地よい方法ばかり選ばず、少し不快で、少し下手な自分がバレる場所にも飛び込むこと。
準備が完璧になるまで待つのではなく、とりあえずやってみること。
そして、誰より多く失敗できる勇気を持つこと。
これ、英語学習を続けている自分には、かなり刺さりました。
慣れた瞬間英作文を何度も繰り返して、「お、俺できるやん」と満足する。
英会話でも、新しい表現に挑戦せず、絶対に失敗しない定型文ばかり使う。
「まだ語彙が足りないから、本格的な会話はもう少し後で……」と準備期間を延長する。
いや、それ、学んでいるようで、
できる自分を確認して安心しているだけじゃないか。
スポンジになるには、できない自分が露出する場所へ行かないといけない。
ちょっと恥ずかしい。ちょっと苦しい。言葉が出なくて沈黙する。
でも、その不快感こそが、自分がまだ伸びられる場所なんですよね。
また本書には、学びを個人戦で終わらせず、仲間同士で引き上げる力を示す印象的な物語も登場します。
差別や偏見によって活躍の道が狭められていた人たちが、それぞれの得意分野を仲間に教え合い、互いをコーチし、集団全体の力を底上げしていく。
「自分たちが結果を出せなければ、後に続く人の道まで閉ざされるかもしれない」
そんな覚悟が、個人では届かなかった場所へチームを押し上げていく。
一人で努力することも大事。
でも、仲間の可能性まで信じ、互いの強みを渡し合う集団はもっと強い。
これは仕事でも、子育てでも、学びでも忘れたくない視点だと思いました。
そして、私の心に特に響いたのが、建築家・安藤忠雄さんの話です。
安藤さんの建築は、何もかも便利で完全なものを目指しているわけではありません。
たとえば「住吉の長屋」は、住空間の中央に空に開かれた中庭があり、雨の日には傘を差して部屋を行き来しなければならない。
普通なら、「いや、不便やん」となります。
でも、その不完全さの中に、光や風、自然とのつながりが生まれる。
効率や他人からの評価だけでは測れない、強烈な美しさがある。
そして名声を得た後も、「もう完成した」とは考えず、まだ成長の途中にいる。
この姿勢が、本書の核と見事に重なっていました。
成功とは、賞賛を集めることではない。
困難をどう乗り越え、昨日の自分からどう変化したか。
結果より、成長の過程そのものを成功と考える。
これを読んで、私の中で冷めかけていた何かが再沸騰しました。
さらに胸を熱くさせられたのが、宇宙飛行士ホセ・ヘルナンデスの物語です。
簡単には届かない夢を持ち続け、何度拒まれても、自分に足りない経験や能力を一つずつ身につけていく。
その努力量は、「自分も頑張ってるつもりだったけど、まだ伸びしろだらけやん」と思わされるほどでした。
ほかにも、30代半ばからナックルボールを武器にメジャーリーグで輝いたR・A・ディッキーなど、遅咲きの可能性を感じさせる物語が登場します。
この本には出てきませんが、私の中では冒険家・三浦雄一郎さんも同じ世界にいる人です。
大きなことを成し遂げても、それを人生の終点にしない。
次の目標を持ち、また身体を鍛え、目を輝かせる。
人は何歳でも完成しない。
完成していないからこそ、まだ伸びられる。
『Hidden Potential』は、ただ「あなたには才能がありますよ」と優しく励ましてくれる本ではありません。
可能性を引き出したいなら、失敗しろ。
不快な学びから逃げるな。
仲間と高め合え。
結果ではなく、成長の距離を見ろ。
そう静かに、しかし力強く背中を押してくれる本です。
最近、成長が止まったように感じている人。
夢を少し小さくまとめようとしている人。
「自分はこの程度かも」と、どこかで限界を決めかけている人。
そんな方にこそ読んでほしい。
自分の可能性は、今見えている実力だけでは決まりません。
どれだけ吸収し、挑戦し、失敗し、それでも進み続けられるか。
この本を読み終えたとき、昔思い描いていた夢を、もう一度リブートしたくなるはずです。
ぜひ一読を。
それでは、にんにん。

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