育休が終わり、いよいよ仕事復帰。
おいらもここらでレースに再エントリーして、スタートダッシュで返り咲きたい……そんなモードに入っていました。
「さて、心に火をつけてくれる仕事のバイブル的な本はないものか」と物色していたら、目に飛び込んできたのが京セラの創業者・稲盛和夫さんの『生き方』。
そう、数年前に書店で“稲盛さんの集大成!”みたいなポップを見て「気になるな〜」と思いながらスルーしていた一冊。だけど今の自分にはピッタリすぎる予感がして、気づけばAmazonで電子書籍を秒ポチ→即読書開始。
そして読了後の感想はこう。
「なぜ今まで読まなかったんだ俺!」
■和尚さんのような仕事観
松下幸之助さんは“経営の神様”と呼ばれていますが、私は稲盛さんを勝手に“仕事と人生の和尚さん”と命名しました。説法のようにスッと心に染みる。
最初は「京セラ創業者ってエリート街道まっしぐらでしょ?」と思っていたんですが……実際の稲盛さんの人生は挫折まみれ。
- 中学受験で失敗
- 結核にかかり生死の境をさまよう
- 大学受験も第一志望は不合格
- 就職試験も落ちまくり
なんとか潜り込んだのは、明日つぶれてもおかしくないようなおんぼろ工場。ここから「どうせ終わりなら必死にやってみよう」と吹っ切れて研究に没頭し、ついにファインセラミックスの開発に成功。まさに逆境からの伝説スタートです。
稲盛さんはそこでこう語ります。
「山や谷、幸も不幸も、みんな自分の心のありようが呼び寄せたもの」
和尚感、出てるでしょ?(笑)
■このままじゃヤバい自分に気づいた
本を読み進めるうちに「今の自分の姿勢じゃ全然ダメじゃん」と突きつけられた気分になりました。
正直これまでの私は、
- 定時で帰れるか?
- 有給をどれだけ消化できるか?
- なるべく楽したい……
そんなことばかり考えていたんです。
一方で稲盛さんは、倒れそうな工場の中で誰よりも実験し、技術を磨き、情熱を燃やし続けていた。そりゃ差がつくに決まってる。
「事を成すどころか、達成感すらない毎日をこのまま送るのはマズい」
そう思い知らされました。
■成功の加速装置=創意工夫の心
心に刺さったフレーズのひとつがこれ。
「今日より明日、明日より明後日と、少しずつでいいから改善を積み重ねること」
そう、“改善マインド”こそが成功の加速装置なんです。
いきなり天才にならなくていい。今日の小さな工夫が未来を変える。
■人生の方程式
極めつけは「人生の方程式」。
人生・仕事の結果 = 考え方 × 熱意 × 能力
数学苦手な私でも一瞬で理解できました。
能力がどれだけあっても、熱意ゼロなら結果はゼロ。
能力と熱意があっても、考え方がマイナスなら全部マイナス。
「なるほど、俺は能力低め(自覚あり)だから、考え方と熱意でカバーすればいいのか!」
なんて前向きに笑えてきました。
■心に刻んだ備忘録
最後に、稲盛さんの言葉を自分なりにまとめた備忘録を。
- 一生懸命働くこと
- 感謝の心を忘れないこと
- 善き思い、正しい行いに努めること
- 素直な反省心を持ち続けること
- 日々の暮らしで心を磨き、人格を高めること
シンプルだけど、結局これが“幸せに生きる王道”。
■まとめ
『生き方』は、ただの自己啓発本ではありません。
「人として何が正しいのか」というシンプルな基準に立ち返らせてくれる、まさに人生の教科書。
今日が、人生でいちばん若い日。
だからこそ、ここから心を高め、魂を磨いていこうと誓いました。
もし今、「仕事このままでいいのかな?」「人生、もやもやしてる」と感じている人がいたら、最高の処方箋になること間違いなし。
どうせなら、和尚さん──いや稲盛さんの声に背中を押してもらって、明日をもっとワクワクした一日にしませんか?
コメント