子育てが少し落ち着いてきたこの頃、ふと立ち止まりました。
「これからの人生、自分はどう生きていけば、後悔しないんだろう?」
そんな問いに向き合っていたとき、偶然手に取ったのが、パウロ・コエーリョ著の**『アルケミスト 夢を旅した少年』**でした。
「もしかしたら、自分の心の奥に眠っていた“ワクワク”を思い出せるかもしれない」
そんな予感で読み始めたこの本は、予想以上に自分の心を揺さぶってくれる名著でした。
本気の願いには、世界が味方してくれる
物語は、羊飼いの少年サンチャゴが、夢の中で見た“エジプトの宝”を探して旅に出るところから始まります。
彼は旅の中で、さまざまな困難や人々との出会いを通じて、成長していきます。中でも心に残ったのはこの言葉。
「本気で何かを望むなら、宇宙がその実現を助けてくれる」
振り返れば、私自身もそんな“奇跡”に助けられてきたことが何度もありました。
海外旅行中、残金わずかで飛行機の時間にも間に合わない…そんなときに現れた現地のバイク運転手が、奇跡的に空港まで送ってくれて命拾いしたこと。
終電に間に合わない絶望の中、偶然通りかかった自転車通学の友人が一緒に走ってくれて、ギリギリで電車に飛び乗れたこと。
冷静に考えると偶然のように見えるけれど、あのとき「どうしても帰りたい」「どうしても諦めたくない」と強く願った自分の気持ちが、運を引き寄せたんじゃないかと、この本を読んで改めて思いました。
前兆を信じて、動き出すことの大切さ
作中では「前兆を見逃すな」というメッセージも繰り返し出てきます。
私の仕事人生でも、「なんとなく行きたくない会議」を避けて別のチームに顔を出した結果、重要なプロジェクトに関わるチャンスをもらえたり、「ちょっと気になった人」とランチに行ったことで後にビジネスパートナーになった経験があります。
「直感」や「違和感」って、意外と大切なんですよね。
「自分が変われば、世界も変わる」
もう一つ深く心に響いたのは、「自分が良くなれば、世界も良くなる」という考え方です。
育児に疲れた日も、学びを次に生かそうと努力する。それが妻の負担を減らし、赤ちゃんの笑顔につながる。そして家庭が安定すれば、地域活動にも関われるようになる。
この本は、“小さな善意”の連鎖が、大きな変化を生むことを教えてくれました。
今すぐ動くことの意味
特に心に刺さったシーンがあります。
旅に出るはずだった男が、「まずはお金を貯めてから」と店を始め、結局旅立てなかった話です。
「行きたい気持ちがあるのに、動かない」
それは、私自身がずっと抱えていた課題でもありました。
でも、きっと**“今”動けば、道は開ける**。この本が背中を押してくれた気がします。
すべての経験に意味がある
最後に、この言葉で記事を締めくくりたいと思います。
「失敗するより、挑戦しなかったことの方があとで苦しくなる」
やらずに後悔した経験は、思い出すだけで胸がチクチクします。
でも、失敗したことは…今では大切な学びやネタにさえなっているんです。
人生に迷ったら、読むべき一冊
『アルケミスト』は、ただの冒険小説ではありません。
**夢を忘れかけていた大人たちへの“人生の指南書”**です。
「このままでいいのかな」
「何か変えたいけど、怖い」
そんな気持ちを抱えているあなたに、ぜひ読んでみてほしい一冊です。
次にやるべきこと ✨
- 本書『アルケミスト』を手に取ってみる
- 昔ワクワクしていたことを思い出してみる
- 小さな行動でもいいから、一歩踏み出してみる
あなたの人生が、あなた自身の“宝物”にたどり着く旅になりますように。応援しています!
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